掃除機を買い替えようと思ったとき、
多くの人がまず頭に浮かべるのが「ダイソン」や「シャーク」のような高性能ブランドではないでしょうか。
吸引力や自動機能、ゴミステーション付きなど、広告や口コミでは“便利さ”ばかりが強調されています。
しかし、いざ使い続けてみると、「重い」「ゴミ捨てが面倒」「思ったより場所を取る」といった“リアルな不便さ”が見えてくるものです。
私自身、ダイソン掃除機を10年間使い続けてきました。
確かに性能は高いのですが、毎日の掃除では扱いやすさよりも手間が勝ってしまう瞬間が多くありました。
たとえばサイクロンケースに絡まった髪の毛を取る手間、充電にかかる時間、壁際や狭い場所での取り回しの悪さ...
そんな中で出会ったのが「マキタ」の掃除機。
工事現場で使われるほどパワフルなのに、見た目はシンプルで軽量。
最初は「業務用っぽくて家庭では使いづらいのでは?」
と思っていましたが、実際に使ってみると利便性の高さに驚かされました。
本記事では、ダイソン・シャークなどの高価格掃除機とマキタを比較しながら、「高い=正解」ではない掃除機選びの真実を、一次体験をもとに徹底解説していきます。
マキタ掃除機が変えた“掃除のハードル”とは?

毎日の掃除、あなたにとってどんな存在でしょうか?
「手間がかかる」「重くて億劫」「バッテリーが切れるのが早い」
そんな小さなストレスの積み重ねが、「今日は掃除いいや」と思わせてしまう原因になっていませんか?
私も以前、ダイソン掃除機を使っていた頃はまさにそうでした。
吸引力は強力でも、使うたびにゴミ捨て・充電・重さの3重苦。
とくに、ゴミケースの掃除は毎回のように手間取りました。
ダイソンの“高性能の裏にある”小さなストレス
- サイクロンケースの内側に髪の毛が絡まりやすく、毎回取り除くのが大変
- フィルター掃除を怠ると吸引力が落ちる
- バッテリーの充電に時間がかかる(3〜4時間)
- 重量があり、片手で長時間持つと腕が疲れる
特に、毎日少しずつ掃除したい人にとってはこの重さがネックになります。
性能が高い分、モーターやバッテリーが大型化しているため、
女性や高齢者には扱いにくいと感じる方も少なくありません。
そこでマキタに乗り換えたところ、まず感じたのが
「とにかく気軽に掃除できる」ということでした。
ゴミ捨てのしやすさが圧倒的に快適
もう一つ、地味に嬉しかったのが「ゴミ捨てのラクさ」です。
マキタは構造がとてもシンプル。
ケースをひねって外し、ポンとゴミを落とすだけ。
ダイソンのようにサイクロン構造の中に髪の毛やホコリが絡まることがなく、
ワンタッチでほぼ手を汚さずに捨てられるのが快適でした。
さらに、紙パック式モデルを選べば、ケースを開ける必要すらありません。
「掃除機の掃除」が不要になることで、気づけば掃除そのものの回数も増えました。
充電スピードとバッテリーの安定感
マキタのもう一つの強みが充電スピードの速さです。
フル充電までおよそ30〜40分。
これはダイソンの約4分の1の時間です。
また、マキタの掃除機はプロ用工具と同じリチウムイオンバッテリーを採用しているため長期間使っても性能が落ちにくいのが特徴。
バッテリーを交換して使い続けられるので、買い替えコストも抑えられます。
吸引力の実力は“家庭使用なら十分以上”
「でも、軽いと吸引力が弱いんじゃない?」と不安に思う方も多いでしょう。
実際に使ってみた感想としては、一般家庭の床掃除にはまったく問題なしです。
ダイソンのようなカーペットの深部のホコリまで吸うような超パワフルさはありませんが、
フローリングや畳、ラグなどであれば十分すぎる吸引力。
さらに、ノズルの形状が細長いため、家具の隙間や階段などもスムーズに掃除できます。
「重くて届かない場所がある」というストレスからも解放されました。
掃除のリズムを変えた「取り出しやすさ」
マキタ掃除機は、見た目がシンプルでスタンド不要。
そのため、コンセントのそばや壁に立てかけておくだけで“すぐ使える状態”にできます。
この「ワンアクションで使える」手軽さが、家事の心理的負担を大幅に下げてくれました。
朝の5分、夜のちょっとした時間、気づいたときにすぐ掃除できる。
結果として、部屋を常にきれいに保てるようになったのです。
ここまででお伝えしたように、マキタ掃除機は「掃除をラクに続けられる仕組み」そのものが魅力です。
次のステップでは、さらに深掘りして「デメリットや注意点」「他社(ダイソン・シャーク)との実際の比較」を具体的に紹介していきます。
マキタ掃除機の「デメリット」も正直に
ここまでマキタ掃除機の利便性を中心に紹介してきましたが、もちろん完璧ではありません。
使ってみて分かった正直なデメリットもあります。
1. 静音性はやや劣る
マキタの掃除機は業務用モーターを採用しているため、音がやや大きめです。
深夜や赤ちゃんのそばで使うと気になる方もいるかもしれません。
ただし、最近のモデルでは「静音モード」も搭載されており、従来モデルよりは大幅に改善されています。
💡体感としては、ダイソンの“最大モード”と同程度の音量。
通常のフローリング掃除では気になるほどではありません。
2. デザイン性・高級感は控えめ
ダイソンやシャークのような未来的デザインではなく、マキタは実用性重視の見た目です。
白を基調としたシンプルなデザインは清潔感がありますが、「インテリアとして飾りたい」「おしゃれ家電が好き」という方には少し物足りないかもしれません。
3. 自動吸引機能・ゴミステーションは非搭載
最近主流になりつつある“自動吸引”や“ゴミステーション”機能は、マキタには搭載されていません。
ただし、これは見方を変えれば**「余計な機能がない=壊れにくく長持ち」**という利点でもあります。
実際、ダイソンを10年使っていたときは、「センサーの誤作動」「ゴミ圧縮機能の詰まり」など、“自動機能ゆえの不具合”に何度も悩まされました。
マキタではそうした故障リスクが極めて少なく、必要な機能だけをシンプルに備えた“長く使える設計”が魅力です。
他社製品との比較:ダイソン/シャークとのリアルな違い

【ダイソンとの比較】
| 比較項目 | ダイソン | マキタ |
|---|---|---|
| 吸引力 | 非常に強力 | 家庭用途には十分 |
| 重さ | 約3kg前後 | 約1〜1.5kg |
| ゴミ捨て | サイクロン方式(やや手間) | 紙パック or ワンタッチ排出 |
| 充電時間 | 約3〜4時間 | 約30〜40分 |
| 稼働時間 | 約60分(モデルによる) | 約20〜30分(バッテリー交換可) |
| デザイン | 高級感あり | シンプル実用型 |
| 価格帯 | 約7〜10万円 | 約2〜4万円 |
| 故障リスク | 機能多くトラブルも | シンプルで安定 |
ダイソンは確かにハイスペックですが、実際の「日常使用」においてはオーバースペックに感じる場面も多くありました。
その点、マキタは必要な機能だけに絞り、軽さ・コスパ・使いやすさを最適化している印象です。
【シャークとの比較】
| 比較項目 | シャーク | マキタ |
|---|---|---|
| 自動吸引機能 | 搭載(上位モデル) | なし |
| ゴミステーション | 搭載モデルあり | なし |
| 吸引力 | 強め | 十分レベル |
| 重さ | 約2.5kg前後 | 約1〜1.5kg |
| メンテナンス | ゴミステーション清掃が必要 | 構造シンプルで手間なし |
| 価格帯 | 約6〜9万円 | 約2〜4万円 |
シャークは「自動吸引機能」が魅力ですが、この機能こそがコストアップ・重量増加・メンテナンス増につながっています。
実際、ゴミステーションのフィルター掃除やホース詰まりの手入れは意外と手間です。
対してマキタは、“掃除機を掃除する時間”を最小限にできる点が最大の魅力です。
結局のところ、「掃除をラクに続けられるかどうか」が最も大事な要素なのです。
“軽い・早い・シンプル”が家族にも優しい

マキタ掃除機を使い始めてから感じた意外なメリットは、「家族が自分から掃除をするようになった」ことです。
子どもでも片手で持てる軽さなので、「パパ、落としちゃった!自分で吸うね!」と自然に掃除してくれるようになりました。
また、紙パック式モデルならゴミが見えないため、子どもでも抵抗感なく扱えるのも良いポイント。
家族全員が使える掃除機というのは、想像以上に生活の質を上げてくれます。
コスパ面で見た“長期使用の優位性”
「安いけど壊れやすいのでは?」と思われがちなマキタですが、実際は業務用設計なので耐久性が非常に高いです。
バッテリーは取り外し式で、長く使えば交換も可能。
バッテリーだけを買い替えれば、本体を10年以上使い続けることも十分可能です。
これに対して、ダイソンやシャークはバッテリー一体型モデルが多く、寿命が来ると「本体ごと買い替え」になるケースが多いです。
長期的に見ると、マキタの方が圧倒的に経済的でした。
なんでもっと早く気づかなかったんだろ。。。と思うくらいです。
ここまでをまとめると、マキタ掃除機の魅力は「最新機能」ではなく、
“毎日使える手軽さ”と“長く使える安定感”にあるといえます。
次のステップでは、筆者が実際に使っている具体モデルの紹介や、どんな人に特におすすめできるかを詳しく解説します。
実際に使っているモデル紹介と使用感レビュー
私が現在使っているのは、マキタ CL286FDRFW。
18Vのリチウムイオンバッテリー搭載で、吸引力・稼働時間・軽さのバランスが非常に良いモデルです。
主な特徴
- 吸込仕事率:60W(強モード)
- 重量:約1.5kg
- 稼働時間:約25分
- 充電時間:約40分
- 紙パック式で衛生的
特に気に入っているのは、ゴミ捨ての簡単さと軽快な操作感。
狭い廊下でもワンハンドでサッと掃除でき、コードレスでもパワー不足を感じません。
さらに、バッテリーが他のマキタ製品(電動ドライバーなど)と共通なのも嬉しいポイント。
掃除機以外でも活用できるので、工具を持っている家庭なら特におすすめです。
DIY好きな方はすでに持ってるかもしれませんね!
マキタ掃除機のデメリットを補う「おすすめ使い方」
- 静音性が気になるなら「朝・昼」に使う
→ 家族が起きている時間帯なら音はほとんど気にならない。 - ゴミ容量が少ないと感じたら紙パックをこまめに交換
→ 1枚あたりのコストは約20〜30円。週1回でも月100円程度。 - 吸引力を補いたいならブラシノズルを追加
→ 別売アタッチメント(1,000円前後)でカーペットの微細ゴミにも対応。 - 掃除の習慣化に“出しっぱなし収納”を
→ 壁掛けフックを使えば、すぐ取れる場所に置けて心理的ハードルが下がる。
これらを実践するだけで、「気づいたときにサッと掃除」が定着します。
高級モデルのような自動機能がなくても、“使いやすさの積み重ね”が日々の満足度を上げてくれるのです。
どんな人にマキタ掃除機がおすすめか?
向いている人
- 掃除の回数を増やしたい人(“軽さ重視派”)
- 子育て・共働き家庭で、手軽に使いたい人
- 掃除機に“高機能”より“シンプルさ”を求める人
- 長く使える耐久性・コスパを重視する人
向いていない人
- 自動ゴミ吸引やゴミステーションに魅力を感じる人
- デザイン家電として掃除機を選びたい人
- カーペット中心の家庭で強吸引が必須な人
こうしてみると、マキタは“毎日短時間の掃除をしたい人”に最適。
一方で、“家全体を週に1度しっかり掃除する派”なら、
ダイソンなどの強力モデルが向いているかもしれません。
「今、掃除機を選ぶ」人に伝えたいこと
高級モデルの広告を見ると、つい“機能の多さ=正解”と思ってしまいがちです。
しかし、日々の生活で本当に大切なのは、「使いやすいか」「続けられるか」。
どんなに高性能でも、重くて出すのが億劫なら意味がありません。
一方で、マキタのように“サッと取り出せる気軽さ”があるだけで、掃除のストレスは驚くほど減ります。
掃除機は「性能で選ぶ時代」から「生活リズムで選ぶ時代」へ。
マキタは、日常に寄り添う“使える道具”として進化しています。
今すぐ行動すべき理由

マキタ掃除機は、プロ向け工具の流通経路を中心に販売されており、家電量販店では品薄になることも多いです。
特に人気モデル(CL286シリーズやCL142FDRFWなど)は在庫がすぐなくなる傾向があります。
また、ダイソンやシャークと違い、モデルチェンジの頻度が少なく“当たりモデル”が長く使えるのも特徴。
つまり、「欲しいと思ったタイミング」が購入のベストチャンスです。
もしあなたが今、
「掃除機選びに迷っている」「高いものを買って後悔したくない」
と感じているなら、一度マキタを選択肢に入れてみてください。
Amazonや楽天でも多数のレビューがあり、評価も安定しています。
特に、CL286FDRFW・CL142FDRFW・CL108FDSHWは家庭向けの定番モデル。
まずは自分の生活に合うモデルを比較してみましょう。
掃除が“義務”から“習慣”に変わる、そのきっかけになるはずです。
まとめ:マキタ掃除機は「シンプルこそ最強」
ダイソンやシャークのようなハイスペック掃除機は、確かに魅力的です。
しかし、10年間ダイソンを使い続けてきた私が最終的にたどり着いた結論は
「掃除は、続けられることがいちばんの性能」
ということでした。
マキタ掃除機は、派手な機能はありませんが、
毎日の掃除を“手間にしない”という本質をしっかり押さえています。
軽くて扱いやすく、掃除したいと思った瞬間に使える。
そして、使い終わったあともストレスがない。
この“自然に続けられる設計”こそが、他社にはない最大の魅力です。
比較まとめ(簡易表)
| 比較項目 | マキタ | ダイソン | シャーク |
|---|---|---|---|
| 吸引力 | 家庭向けに十分 | 非常に強力 | 強力 |
| 重さ | 約1〜1.5kg | 約3kg前後 | 約2.5kg前後 |
| ゴミ捨て | シンプル・紙パック可 | サイクロンで絡まりやすい | ステーション掃除が必要 |
| 充電時間 | 約40分 | 約3〜4時間 | 約3時間 |
| 機能性 | シンプル・壊れにくい | 多機能・やや複雑 | 自動機能あり・重め |
| コスパ | ◎ | △ | ○ |
| デザイン | 実用的 | スタイリッシュ | モダン |
| 耐久性 | 高い(業務用設計) | 普通 | 普通〜やや低め |
結論として、“高級モデル=満足度が高い”とは限らないということ。
マキタのように「使い勝手」と「耐久性」を重視したモデルのほうが、
結果的に“満足度が長く続く”という実感があります。
あなたの生活に合う“ちょうどいい掃除機”を
もしあなたが今、
- 「掃除の頻度を増やしたい」
- 「家族みんなが使える掃除機が欲しい」
- 「コスパの良い一台を長く使いたい」
と感じているなら、マキタ掃除機はその期待を裏切りません。
特に毎日少しずつ掃除するタイプの人や、
共働き・子育て家庭にはベストな選択になるでしょう。
掃除機を“特別な家電”としてではなく、
“日常の延長線上にある道具”として捉えたとき、
マキタのシンプルな設計がどれほど合理的かを実感できます。
体験から伝えたいこと
私自身、最初は「安い掃除機では満足できないのでは」と不安でした。
ですが、実際に使い始めてから感じたのは、
“掃除をするまでの手間”が少ないことが、こんなに快適なのかという驚きでした。
以前は週末にまとめて掃除していたのが、
今では気づいたときに数分で完了。
掃除のハードルが下がるだけで、部屋の清潔感も保ちやすくなりました。
結果的に「掃除の頻度が増える=家が常にきれい」という好循環が生まれ、
精神的にもストレスが減りました。
掃除機は、毎日触れる“暮らしのパートナー”です。
だからこそ、価格や機能だけでなく、
「自分の生活リズムに合うかどうか」を基準に選んでみてください。
マキタ掃除機は、
- シンプルで壊れにくい
- 軽くて使いやすい
- コスパが良く、長く使える
という3拍子がそろった、“生活に寄り添う掃除機”です。