エアコンの電気代が月によって変動して「なんで今月こんなに高いの!!?」となってる方多くはないですか?
温度を一定にするとか、エアコンを付けたり消したりしないとかで電気代の節約をしたほうがいいと耳にはするけど、実際よく分からないですよね。
私も先月、引き落とし不可のハガキが届いて「なんで?」となりました。。。理由としては電気代の高騰も相まって、先月の電気代がめちゃくちゃ高かったから。普段と同じように使用していたのですが12月の燃料調整費が上がり過ぎて引き落とせなかったんです。
今回私の事例はいきなりの電気代高騰なので除外しますが、電気代の仕組みについて知識を付ければ普段使用していく中で「これちょっと使い過ぎかな?とか、こうしたら節電できるじゃん」と気付けることも増えてくると思います。
そこで、この記事では電気代算出方法・各メーカーでの比較・理想の設定温度(節電温度)・節約方法などを簡単に紹介していきます。
エアコン1ヵ月の電気代はいくら?
電気代の計算方法
電気料金(円)=消費電力(W)÷1000×使用時間(h)×電気料金(円/kWh)
まずはこの形を覚えておいてください。
この計算式にお使いの家電製品ワット数を入れれば1時間当たりの電気代使用料金が算出されます。
世帯当たりエアコンの平均電気代
年間電気代使用量
【引用元:環境省】
まずは年間の電気代について見ていきましょう。平成29年度の調査では各世帯あたり、1年間の電気平均使用量が4322kWhと統計が出ております。これを12ヵ月で割ると
4322(kWh) ÷ 12ヵ月 = 360kWh/月 となります。
※この計算式は後でまた出てくるので覚えておきましょう
私の家は、夏が300kWh程を推移してまして冬は床暖(ガス)を使っている為、エアコンを使用しないので250kWh程となっており電気代としては冬の方が抑えられています。各家庭によって電気の使用料は違うので一度月々の使用量を把握しておくと良いでしょう。(今はアプリでみれるものも多いですよ♪)
エアコンの年間平均使用量(冷暖房)
【引用元:全国地経温暖化防止活動推進センター】
こちらは各家庭の電気使用量(2019年度)の内訳となっており、エアコンが占める使用量の割合が14.7%となっています。
このデータをもとに1ヵ月のエアコン使用量(kWh)に置き換えましょう。
4322kWh(年間電気使用量)÷ 12ヵ月 × 0.143(電気代のエアコン使用率)= 51kWh/月
これで月々のエアコン使用電気量が算出出来ました。※季節・時期によって使用量の差異がありますし地域によっても違いはありますので、あくまでも目安となります。
続いて、1kwhあたりの電気料金について確認していきましょう。
【引用元:全国家庭電気製品公正取引協議会】
最近の電気料金高騰を受けて、家電公取協は2022年7月22日に電気料金の目安単価を改定。従来の27円/kWhから「31円/kWh」になりました。以前までは、目安単価が27円/kWhで計算されていたので、間違えないように注意しましょう。31円/kWhという単価は現在(2023年2月)の電力会社の電力料金改定をベースとしたものとなります。
51kWh × 31円(1kWhあたりの値段) = 1581円/月
以上の事からエアコンの1カ月あたりの平均電気代が1581円という事が分かりました。しかし「もっと高いよ」「いや、そんなにいかないけど」という方もおられると思います。実際の請求額との違いは世帯人数・エアコン台数・部屋の広さ・エアコンの種類・季節など様々な要因がありますので注意が必要です。
※ここで説明させて頂いたのは、冷暖房込みの金額を12ヵ月で割った平均となります。
暖房料金メーカー比較
一般家庭のLDK平均畳数は16~20畳と言われています。なので今回は大手メーカーの最上位モデル(18畳タイプ)にて暖房使用時にかかる使用金額をお伝えしていきます。
1時間あたりの暖房電気代
※31円/1kWhで計算
最上位モデル※18畳 | 最小消費電力(W) | 最大消費電力(W) | 期間消費電力量(kWh) | 1時間当たりの電気代 |
Panasonic CS-LX563D2 | 110 | 4000 | 1655 | 51.3円 |
三菱電機 MSZ-ZD5623S | 135 | 3960 | 1795 | 55.6円 |
日立 RAS-X56N2 | 135 | 3900 | 1630 | 50.5円 |
ダイキン AN563ARP-W | 85 | 3730 | 1655 | 51.3円 |
東芝 RAS-K562DR | 160 | 4000 | 1708 | 52.9円 |
シャープ AY-N56P2 | 140 | 2940 | 2118 | 65.6円 |
時間あたりですと各メーカーで大差はありません。購入検討している方は、AI機能やその他省エネ機能で判断が必要かと思います。
1ヵ月あたりの電気代
続いて上記機種を毎日使った際の1ヵ月の電気代比較を見ていきましょう。
※1日5時間稼働にて算出
最上位モデル※18畳 | 最小消費電力(W) | 最大消費電力(W) | 期間消費電力量(kWh) | 1ヵ月当たりの電気代 |
Panasonic CS-LX563D2 | 110 | 4000 | 1655 | 7,952円 |
三菱電機 MSZ-ZD5623S | 135 | 3960 | 1795 | 8,618円 |
日立 RAS-X56N2 | 135 | 3900 | 1630 | 7,828円 |
ダイキン AN563ARP-W | 85 | 3730 | 1655 | 7,952円 |
東芝 RAS-K562DR | 160 | 4000 | 1708 | 8,120円 |
シャープ AY-N56P2 | 140 | 2940 | 2118 | 10,168円 |
時間毎に見ると大差無いように見えますが、1カ月で見てみると最大2,340円も差が出ることが分かりました。あくまでも参考値ですし、機能もそれぞれ違いますのでこの数値だけで決める訳では無いですが知識としてお持ちいただければと思います。
初めに説明させて頂いた「月々のエアコン電気代平均」と上記の「月々の電気代」が大きく異なるのは、年間で割っている為使用していない月も換算される・冷房より暖房の方が電気代がかかる・使用時間が日によって違うなどの点が挙げられますのでご了承ください。
設定温度は何度が節電に最適?
この議題については寒いのを我慢するか否かという話になってしまいますが、環境省が推奨している温度はあります。快適性を損なわない範囲でに省エネを目指すには、夏季は28℃・冬季は20℃となっております。
JIS規格で定められた期間消費電力量の基準となる暖房の温度も20℃ですので、エアコン仕様書に近い形で使う(消費電力を)には暖房の適正温度は20℃が省エネと考えられるでしょう。しかし、その設定だと物足りない方がほとんどだと思いますので、次にエアコンとセットで使用すると良い製品たちをご紹介します。
エアコンの電気代を節約する方法5選
エアコンの補助家電製品の設置
節約アイテム | ①サーキュレーター
【引用元:楽天市場】
空気を循環出来るから良い!!という知識を持っておられる方もいるのではないでしょうか。ただ、なぜ循環すると体感温度に影響するのか?
朝方、もの凄く足元冷えないですか?あれは、冷たい空気が下がってきているからなんです。空気は温かいと上昇して冷たいと下降するので、エアコンで温めても天井側がら徐々に温まっていくことになり効きが遅く感じてしまうものなんですよ。
そこで、サーキュレーターがあれば常に室内の空気を循環させることが出来る為、温度ムラも無く快適に過ごせるという事で必須補助アイテムなんです♪サーキュレーターは安価の物で問題ないので是非試してみてください(^^)
上下左右で動いてくれる物の方が空気循環が良いのでおすすめです!
節約アイテム | ②加湿器
【引用元:Amazon】
夏はより暑く、冬はより寒く感じてしまう「湿度」と「体感温度」
「湿度」の増減は体感温度に大きく影響するので、気温が高くても湿度が低ければ暑さや不快さは感じにくくなり、気温が低くても湿度が高いと寒さを感じにくくなります。 そのため、快適な室温で過ごすためには、温度だけではなく湿度も把握することが大切です。湿度が低いと「乾燥・ウイルスの増殖」にも繋がってしまうので、気を付けましょう。※快適な湿度は40%~60%とされています
時間当たりの電気代は、物によりますが数円程度なので快適な環境をつくる為なら、私は安いものだと思います。
エアコン使用環境の見直し(室内外)
③エアコンクリーニング
- ほこりが詰まることで、使用電力が余分にかかる(電気代増)
- 汚れた空気を循環してしまう(健康被害の恐れ)
- 詰まり・汚れで機械部品の故障に繋がる(買い替え)
エアコン内部清掃を行わないと上記のような問題点があります。普段使う上で目に見えない箇所なので、気にしてない方も多いかも知れませんが、是非一度エアコンクリーニング依頼してみてください。びっっっくりするくらい汚いですよ(笑)
リビングエアコンであれば1~2年に1回はしておいた方がいいかもしれませんが(食事の油や煙・活動が多い為ホコリも多い)寝室・子供部屋は2~3年に一回くらいでおおむね大丈夫です。
④室外機周りに物を置かない
エアコン自体の清掃ももちろん大切ですが、室外機周りを綺麗にすることも実は大切なんです。室外機周りにホース・植木鉢などが置かれていると外気がうまく取り込めず、熱放出の効率悪化に繋がってしまうので無駄な電力がかかってしまいます。稼働の妨げになるような物は置かないようにしましょう。
室外機カバーも同様で、付ける事でメリットデメリットありますが、もし付ける際はなるべく「吹き出し口」は塞がない物にした方が熱放出の効率は良いです。小さなことですが、このあたりも省エネに重要な項目なので覚えておきましょう。
⑤断熱カーテンの設置
最近は室内の空気を外に逃がさない様な造りの技術(2重ガラス/外壁など)も増えてきていますが、私たち個人で対応出来るのが「断熱カーテン」の設置です。
効果としては同じで、外からの寒さが入らないようにすることはもちろん、室内の暖まった空気を逃げないようにしてくれる効果もあります。室内の暖かさをキープしてくれるので暖房効率UPにも繋がり、財布に優しいアイテムになります。
まとめ
電気代などは月々勝手に引き落とされていくので気にしていないと、気付いた時には家計を苦しめてしまうことも。「電気代の算出方法」「節約方法」出来る事から少しづつ進めていきましょう。分からなくなったら、またこの記事を見返しに来てください(^^)
参考になれば幸いです。